株式会社コミクス
代表取締役社長(CEO)
大阪府出身。2000年にアイブリッジ株式会社へ入社後、2005年7月に同社代表に就任した後、2007年9月に退任。同月に株式会社コミクスを設立し、デジタルマーケティング領域で数々のサービスを展開。2022年2月以降、それまでの主力事業を譲渡してビジネス領域の選択と集中を推進し、現在はSaaS事業者を支援する「kyozon」や「bondプレミアム」、デジマ人材紹介サービス「デジパラ」などを運営する。
弊社がどのような会社か簡単に言うと、「BtoB事業者の成長に貢献する会社」です。企業のDX推進を“人”と“ITサービス”で支援し、日本の未来に貢献することをビジョンに掲げています。
弊社は、もともとデジタルマーケティング代理店として創業しました。WEB接客ツールやWEB広告の最適化ツールなど、さまざまなサービスを手掛けてきましたが、2022年から事業の選択と集中を推進し、現在ではSaaS事業者の支援やデジマ人材のあっせん、AIによる人材育成ツールの提供などに領域を絞っています。
特に集中して取り組んできたのが、SaaS事業者のリード(見込み客)獲得支援です。代表的なサービスとしては、SaaSなどのIT製品を比較検討できるメディア「kyozon」があります。
「kyozon」は、SaaS事業者が無料で製品を掲載でき、ユーザーによる資料ダウンロードがあれば、1回当たり1万円を弊社に報酬として支払う仕組みです。
「kyozon」では、メディアを経由して3万5000人以上の経営者や決裁者とつながりを持っているのも大きな強みです。彼らに対して毎月アンケートをとり、どのようなDX課題を抱えているかデータベース化しています。その情報を活用することでターゲットに最適なツールを提案でき、より受注確度の高い商談に結び付くわけです。
また、企業の決裁者との商談をスピーディにマッチングできる「bondプレミアム」というサービスも提供しています。
これは一言で言うと、私「鈴木」がクライアントの社外営業部長としての役割を担いつつ、パートナーマーケティングやリストマーケティング、ソーシャルセリング等の手法を駆使して、売り上げのトップラインを引き上げるサービスになります。
アプローチ可能な企業数は43,000社以上、うち約8割は経営者と接触しているため、35,000人以上の社長(もしくは準ずる方)に対して商談提案が可能です。
サービス利用開始後は、商談目標件数を設定し、受注確度の高い決裁者とのオンライン商談の機会を複数提供します。
bondプレミアムはこれまで、ご活用いただいた企業様において非常に高い成果を残しており、平均8倍の費用対効果を実現しています。
こうしたサポートを通し、2024年末時点では1,600社以上との取引実績があります。これからも事業を拡大し、「SaaS事業者のかかりつけ医」のような存在になれたらうれしいですね。
2024年5月には、LINEなどでAIに質問するだけでBtoB領域のセールス人材が育つ「トップ営業なれるくん」というツールをクローズドでローンチしました。2024年12月までに104件の商談中74件で受注につながるなど、滑り出しは上々です。
このツールには、某有名企業の常務や毎年5億円以上売り上げるトップセールスなど、BtoB領域の営業や人材育成、会社経営などに精通した有識者11人のノウハウが教師データとして注ぎ込まれています。
商談相手とのアポイント前に助言が欲しい時、新規事業に向けた相談相手が必要な時など、ビジネスシーンで迷った時に気軽に頼れる存在です。
さらにここから派生して、DXや生成AI活用などを学べるリスキリング研修パッケージの提供も始めました。受講生は、研修のデータを搭載した「トップ営業なれるくん」をサポートAIとして利用できます。
また、人材によるDX推進支援として、マーケターに特化したフリーランス紹介サービス「デジパラ」も運営中です。WEBマーケターや営業などのプロ人材を探す企業に対し、業界最安の手数料20%で人材をあっせんしています。現在では、15万人近くのフリーランスが登録しており、1,600社近い企業とのマッチングにつなげてきた実績があります。
弊社ではこれらの事業を通し、2025年8月期には売上6億5,400万円、2026年8月期には20億1,000万円を目指すなど、かなり細かい目標を設定しています。
ただ、私は20年以上にわたって会社経営に携わっていますが、3年後にどうなっているかなんてわからないことの方が多いです。
確かなのは、日本はこれから生産人口が減少していくということ。だからこそ、DX化による生産性の向上が鍵を握るのは間違いありません。
マクロな流れを見据えながら、企業、ひいては日本全体の生産性を上げるには何ができるかという発想で事業に取り組んでいます。
創業以来、逆境は幾度となくありました。現在の事業に関連したエピソードでいうと、実は「kyozon」は単月黒字化の達成までに4年以上を要しています。
現在でこそ年間15万人ほどのユーザーに利用いただいていますが、公開当初は不具合のオンパレードで、3回もサイトを作り直す羽目に。SEO対策や広告費なども含めて、投資した額は累計で4億円以上に及びます。
紆余曲折のあった「kyozon」ですが、ピンチの中から得られたものもありました。社内に生成AI活用のノウハウを蓄積できたのが、最たる例ですね。
もともとは、メディアに掲載する記事やユーザー向けのお役立ちガイドなどの作成を効率化する目的で、AIコンテンツ生成チームを結成したんです。50ページの資料を作るのに、以前は熟練者でも40時間ほどかかっていましたが、ChatGPTなどを活用することで、作成時間を5分の1ほどに短縮できました。
こうして得られた知見を足掛かりに、社内ではAIの活用を加速させてきました。「デジパラ」や「bondプレミアム」などの他事業でも、サービスごとにチャットボットを作ってクライアントに提供。「デジパラ」の場合、「BtoB領域のSEOライター」などの条件を入力すれば、AIがマッチングする人材をピックアップしてくれる仕組みです。
また、AIコンテンツ生成チームのメンバーには、リスキリング研修のサポート役としても活躍してもらっています。
生成AI活用の領域では、日本は諸外国に比べても2~3周ほど遅れている印象があります。だからこそ、国も民間企業も一体となり、「活用するのが当たり前」という意識を育てていく必要があると考えています。弊社としても、今後注力していきたい分野です。
私が経営をする上で大切にしているのが、好きなこと・得意なこと・必要とされること・お金になることの4つが重なるポイント、すなわち「生きがい」です。
「市場規模や世の中のニーズはどうか?」「自分や会社の得意分野を生かせるか?」「採算が取れず苦しくても我慢できるくらい好きな仕事か?」それらを常に自問しながらビジネスに取り組んでいます。
社員の採用で重視していることは、第一に笑顔。素直で良い笑顔をしている人は、前向きなオーラがあって周囲に人も集まってきます。たとえ初めは能力が低くても、最終的にはそういう人の方が伸びていくんですよね。
また、弊社はクライアントに貢献し、喜んでもらうことで利益を上げています。だからこそ、他者のために一生懸命になれる情熱を持ち、クライアントファーストの精神で仕事に打ち込める人と一緒に働きたいですね。
ちなみに、弊社はかなりの実力主義です。経験の有無や年齢に関わらず、チャレンジしたい人がいれば大きな仕事を任せます。やる気次第ですが、若くして年収1,000万円を実現することもできますよ。
そのほか、柔軟でリベラルな社風も魅力ですね。たとえば、出社は基本的に週2日で、残りはリモートワークが可能。一方で、社内で交流する機会が少ない分、3か月に1回ほどのペースで社員旅行を企画しています。
ほかにも、資格取得への助成が充実していたり、パートナーや子どもの誕生日に休暇が取れたり、感想の提出を条件にレジャー施設の利用費を会社が半額負担したりと、ユニークな制度が多いのも特徴です。
学生の頃や若いうちは、自分が何をやりたいのかなんてわからない人も多いと思います。イメージだけで就職先を選び、後悔することもあるかもしれません。
それでも、最初は少なくとも3年ほどは頑張ってみてください。知識や経験の幅を広げていくうちに、さらに掘り下げたいポイントが見つかるはずです。そこを掘ってみると、きっと見える景色が変わってきますよ。