株式会社シャイニングステージ
代表取締役
北海道旭川市出身。
前職は海上自衛官として、レスキュー勤務。2011年東北沖大震災を始め、人の生死と関わることが多く、「後悔のない人生を自分自身も、そして関わるすべての人々にも歩んでほしい!」と心から思うようになった。それらを実現するために「教育」の必要性を感じ、セミナー業界に転職。現在は成長経営学の開発者として、数多くの企業の経営支援を実施している。
僕は今、成長経営大学という年間講座を行っています。成長経営大学では主に、新規事業の立ち上げをしたい方や、今ある商品の売れ行きが芳しくなく見直しをしたい方などが参加されており、年間で250社の方が参加している状況です。
僕の前職は海上自衛官で、全く畑違いの仕事をしていたのですが、祖父が校長をしていたということもあり、人に何かを教えるということにとても興味がありました。ただ、何の知識もなかったので、初めはフルコミッションセールスで研修商材の販売から始めています。そこで、新しいことに挑戦している大人たちを間近で見たり、話しをしたりしているうちに「この人たちのために、自分ができることは何かないかな」と考えるようになり、成長経営大学へと繋がっています。
ただ、年間講座のコンテンツ開発はとても大変でした。この年間講座は業界業種を分けていないため、どんな仕事をされている人にも当てはまるものを提供しているからです。コンテンツ開発時には全国を旅して様々な経営者と話をし、5~6年をかけてようやく作り上げたという苦労があります。
今では成長経営大学も軌道に乗り、毎年一定の経営者さんから受講の申し込みがあるようになりました。成功要因としては、再現性・言語化・繋がりの3つがあるからだと思っています。また僕は講師をしてはいますが、受講生の方からは先生とは呼ばれずに、下の名前で呼んでいただき、距離の近い状態で接していただいております。上下関係を作るのではなく、経営者仲間としてみんなで盛り上げていきたいという気持ちがあるからです。どんな立場の人ともフランクな形で付き合っていきたい、というのは僕の信条の一つですね。
成功要因として話した再現性・言語化・繋がりの3つは、成長経営大学の魅力でもあります。
まず1つ目の再現性というのは、誰が実行しても効果を感じられるということです。僕は新規事業の立ち上げを上手くいかせるには、料理と同じで手順があると思っています。体型立てて、この順番通りに物事を運んでいけばいいということがわかれば、何か行動を起こすときに迷いがなくなるため、的確な判断ができます。
2つ目の言語化。ビジネスの世界において日々使われる言葉の中には、曖昧に定義されている言葉がとても多くあります。コンテンツとは関係ないのですが、例えば「朝一でやっておいて」と言われたとき、何時までにすればいいのかと思ったことはありませんか?同じように「これ今日中にお願い」と言われたときも、今日中というのは23時59分までのことなのか、それとも違うのか、受け取り手によって判断は変わりますよね。こういったことをビジネスにおいても曖昧にせずに定義づけると、判断ミスもなくなりますし、こちらの伝えたいことがストレートに伝わるようになります。
3つ目の繋がり。これは受講生同士の繋がり、つまり経営者同士の繋がりです。この中には僕も含まれています。成長経営大学ではコミュニティーを作って学ぶだけではなく、バーベキューに行ったり、食事会を開いたりなど、もっとざっくばらんに話すことのできる行事も行っています。
また半年に1回、約300名の前で行う新規事業のプレゼン大会を開いています。これは、受講生が選んだ6名が1枠10分の中でプレゼンを行うというもので、とても好評です。講座の中でも毎回受講生同士で評価をし合うという仕組みを取り入れているので、評価をするということは相手を知らないとできないので、自然と繋がりも強くなるというものでもあります。
こういったことが軸にあって、成長経営大学は軌道に乗ったのだと思っています。
僕たちはこの事業のミッションとして「志ある挑戦を形に価値に」を掲げています。志というのは、どこから生まれてくると思いますか?そこが重要なポイントです。
夢は自分の中にある不満足の中から生まれてきていて、「こんな環境にいるからこうしたい、ああしたい」という感情が芽生えるのではないかと思っています。つまり夢は自分の中のもの、ということです。それに対して志は、誰かを思う気持ちや慕う気持ちから生まれてきていると考えています。誰かを幸せにしたい、こういう人たちを助けてあげたい、こういう課題を解決してあげたい。そういう志ある挑戦を、ちゃんと形にして世の中に価値として提供するような場であり続けようっていうのが成長経営大学です。
また裏のミッションとして、大人の学び場をもっと楽しくするというのもあります。今の日本は、先進国の中でも最下位に位置するほど勉強をしません。それは学ぶことが楽しくないからです。学ぶことが楽しいと思えれば、子どもも大人も自ら進んで学ぼうとするはずです。学ぶことでしか得られないものもあると僕は思っているので、まずは大人の学び場から変えていきたいと思っています。大人が楽しく学んでいるところを見ることで、子どもも学ぶことが楽しいと思うようになるのではないかとも考えているからです。そういった教育に対する影響を社会に与えられるようになるのも、この事業のミッションだと思っています。
また、社内向けのビジョンは「ひまわりを育てる太陽のような人で溢れる会社」です。弊社の社名「シャイニングステージ」の名にぴったりな太陽のような人であふれる会社を目指すこと、それが僕の想いです。元気な社会人が増えると、社会の氣もよくなって、景気も上がると、僕はそう思っています。
弊社には3つのビジョンがあります。
1つ目は枠から飛び出すことにワクワクする。自分の思考の枠を超えた挑戦を、僕たち自身も好奇心を持ってしようということです。
2つ目はみんなの夢を叶えることが私の夢をスタンダードに。自分の夢も大事ですが、人の夢を叶えることが自分の夢だと言える大人になろうということです。
3つ目が今が最も幸せ、これからもっと幸せ。幸せの延長線上にしか僕たちの人生はないという価値観を持とうというものです。幸せになろうではなく、すでに幸せの中にいるということに気付き、また分かち合う大人であろうというのが、会社の雰囲気です。
また、社員の挑戦に寛容な会社でもあるので、個人的な目的や目標があるのであれば社内で行うこともできます。今後独立をしたいと思っている人にとっても、色々と刺激を得られる会社ともいえるのではないでしょうか。さらに成長経営大学にはさまざまな経営者の方がいらっしゃいますので、経営者との人脈も自然と作ることができるのも弊社ならではです。
弊社はまだまだこれからも成長を続ける会社です。来年の9月には、新しいことを始める予定もあります。これまでは、社会人向けの講座を提供してきましたが、成長経営大学インターンと成長経営大学キッズを準備しています。これは言葉の通り、今後は大学生と子どもたちに向けた講座も開講するということです。
半年に1度、プレゼン大会を行っていると言いましたが、そこにインターン部門とキッズ部門も設け、子どもたちにも300名の経営者の前でプレゼンをしてもらうつもりです。子どもたちが大人から影響を得るケース、大人たちが子どもから影響を得るケース、どちらもあると思っていて、今からどんなふうになるのかと僕自身楽しみで仕方ありません。