CEO’s

【日本をリードする経営者・加藤孝文の挑戦】メーカー企業として世界の頂点を目指す

SAMURAI CEO2025

株式会社タイムワールド
代表取締役

加藤 孝文

 1964年東京千代田区生まれ。
大学卒業後、大手電気通信会社を経て1999年に株式会社タイムワールドを設立。酸素カプセル一筋25年。高品質なO2カプセルの開発に成功。酸素カプセルのリードカンパニーとして業界を牽引している。

アメリカ製の酸素カプセルとの出会いから自社製品製作へ

この事業を始めるきっかけになったのは、会社を辞めたあとに一人用の酸素カプセルを購入したことです。アメリカの商品だったのですが、当時はビニールでできている寝袋のようなものでした。これは良いものだと思ったので、友人知人を家に呼んで体験してもらっていたんです。すると、色んな人が家に来るようになったので、もしかしたらお店を作れば、人が来るかもしれないと思い、お店を作りました。 

お店を作った当時もアメリカ製の商品を何台か置いて、お客様に1回5,000円で使ってもらっていたのですが、この酸素カプセルはよく故障しました。メンテナンスが大変だと思いながら、お店を続けていると、お客様から酸素カプセルが欲しいという声をたくさんいただくようになりました。ですが、よく故障をすることを知っていたので、これを購入していただくわけにはいきません。

とはいえ、購入意欲のあるお客様がいるということは、売れる商品なのかもしれないと気付きました。そこで、すぐに壊れるようなものではなく、壊れにくい良い商品を自分で一から作ってみようと思ったのが、今の仕事の始まりです。

商品の制作当初は一人用の酸素カプセルのみを作っていたのですが、一人で入るものしかないのか、もっと大きいのはないのかというお声を頂き、ボックス型を製作しました。これが大ヒットし、一気に市場が変わっていったという流れがあります。

ただ、日本人が新しいものを受け入れるのに時間がかかるということと、健康な人が使うものとして浸透するまでに時間がかかったという点ではとても苦労しました。私が酸素カプセルに携わるようになってから10年が過ぎた頃に、ようやく知名度が出てきて受け入れられるようになりました。こうなる未来を信じていたので、訴え続けて本当に良かったと思っています。

誰もが望んでいる「健康」を提供することができる

世の中に問題が起きるたび、酸素カプセルの市場は大きく変動しました。リーマンショック、大震災、そしてコロナ。こういったことが起こることで、人の関心が健康に向けられ、需要が大きくなっていくというのもこの業界の強みです。

また、酸素カプセルは元々イギリスから始まった技術で、医療器具として150年の歴史があります。日本に来てからは80年です。その酸素カプセルを治療目的だけではなく、健康目的で使うようになると、どうなるでしょうか。病人と健康な人では、健康な人の方が多いので、市場が拡大するのは目に見えています。

また「健康」というのは世界共通で、誰もがなりたいものですし、維持したいものです。つまり、健康ビジネスはどこの国でも受け入れられるということです。日本のマーケットだけだとまだまだ小さいのですが、全世界のマーケットで勝負することもできるのが大きな特徴です。中国、インドネシア、マレーシア、ドバイ、シンガポールなどでも、私たちが作っている酸素カプセルを持っていくと、受け入れてくれるんです。これってまだまだ可能性があるってことですよね。

さらに、私たちが作っている酸素カプセルは、医療器具として作られています。そのため、ISOの13485という医療器具における国際規格も取っているわけです。私はこの会社を作った時から、全てが順調に進んだら海外で勝負をしたいという夢を持っていました。なので、日本では酸素カプセルを健康器具として作っていたとしても、医療器具としての基準に則った厳しい審査を通るような作り方をしています。競合他社とは一線を画す作りになっているため、効果も違うというのが特徴です。

弊社のショールームでは、部品ひとつ一つを取って他社比較をして説明をさせていただいています。なので、日本の業界の中ではダントツナンバーワンなんですよ。

2つのビジョンを持って走り続ける

私には2つの使命があると思っています。1つは、日本だけではなく全世界の人が120歳まで健康に生きてもらうために、一家に一台酸素カプセルを置いてもらうことです。酸素カプセルは、本当に人を健康にします。そして、今はまだそんな機能はないのですが、ITの進化のスピードを見ていると可能になると思うのが、酸素カプセルに入って身体のスキャンもできるようになるということ。酸素カプセルで健康になった上に、今日はどういうところが疲れているから、こうした方が良いということを判定してくれるようになれば、全世界の人が120歳でも健康でいられる未来を作れそうじゃないですか?

もう1つは、子どもたちのために動くことです。知ってますか?子どもって、プロ選手以上にがむしゃらに練習をするって。プロ選手はトレーナーが指導をしているので、身体を休めるのを含めた指導をしています。ですが、プロになる前の子どもの周りにはプロのトレーナーはいません。家族も学校の先生も素人です。だから大人になる前に身体を故障して、プロになれない子どもたちが多くいます。

こういった子どもたちがケガをしたとしても治せたらいいと思いませんか?だから私は、酸素カプセルではなくボックス型やドーム型を学校に置きたいと考えています。しかし、学校も一般家庭も、気軽に酸素カプセルやボックスを買うほどのお金のゆとりはありません。これを何とかしたい、なんとかするためのプログラムを今、色々と考えています。これが実現したら、日本の選手はもっと増えますし、強くなるはずです。

一生懸命な人間だけが見られる世界

ビジネスには年齢なんて関係はない、というのが私の考えの一つです。人間に必要なのは、どれだけ一生懸命になれるかどうか。本気になれるかどうかです。それは仕事だけではなく、仕事の時間も遊びの時間も、どの時間でも一生懸命に生きている人と一緒にいると、私ももっと一生懸命になれます。だから一緒に働くなら、がむしゃらに一生懸命な人がいいですね。そういう人であれば、弊社は何歳の人でも受け入れています。

また、一生懸命な人とそうでない人の間には、もう一つ違う点があります。それは日々の気付きの数が違うということ。人に備わっている機能は似通っています。例えば、足の速い人は100mを9秒台で走れます。私は9秒台では走れませんが、90秒もかかることはありません。ですが、気づきの数が1日に100個、200個あれば、気づいていない人と100倍、200倍の差が出るんです。これは頭の良さではないので、学歴は関係ありません。頑張りたい、一生懸命やりたいと思う人だけが、それだけステップアップできるんです。だから一生懸命な人が来てくれたら嬉しいですね。

弊社は、会社として2つのことを大事にしています。1つはメーカー会社として存続し続けること。お客様を大事に思っているからこそ、潰れるわけにはいきません。世の中には10年未満で潰れてしまう会社が8割~9割ほどあります。そういったメーカーの製品を買うと、将来的なメンテナンスができないので、お客様に迷惑がかかってしまう。だから潰すわけにはいかないと思っています。 

もう1つは、従業員。数ある企業の中からうちを選んでくれたのだから、うちで頑張りたいという人には、その人が輝けるポジションを一緒に探していくのが、私自身の使命とも思っています。

また今、会社として大きな一歩を踏み出そうとしています。それは、来年の11月にアメリカのナスダックに上場することです。私たちの作っている酸素カプセルは、アジア圏では受け入れられることがわかりました。そうなれば次は、私が酸素カプセルと出会ったアメリカでの勝負です。まだ準備段階ではあるものの、必ず上場してアメリカ市場でもダントツナンバーワンを目指していきます。