株式会社Timers
取締役COO
東京大学卒業後、2008年に野村総合研究所(NRI)に入社。経営コンサルタントを経験した後に、DeNAに転職し、事業企画・分析業務に従事。その後、株式会社リブセンスでの事業企画・開発・営業・CSのマネジメント経験を経て、2016年にTimersに入社。現在は、取締役COOとして、ブランドで展開するサービス・事業全体の事業遂行責任を負っている。
弊社の社名である「Times」には「どれだけ時代が変わっても、変わらない人の幸せに向き合い、社会に新たな選択肢をつくる。」という思いが込められています。
また、弊社では「時代が変わっても変わらない人の幸せ」の代表的な1つのものとして家族というものを捉えています。原始時代も江戸時代も、令和の今も、そして未来も、家族というものはずっと大切な存在です。
私たちは、そんな「家族」について時代に合わせた支援をすることを目指し、さまざまなサービスを展開しています。
現在、弊社の柱となっているサービスは主に3つあります。
1つ目は、子育て家族アプリ「Famm」です。Fammは、子どもの写真を撮ってアプリに保存しておくだけで家族や親戚と共有できたり、毎月子どもの写真をカレンダーにして両親に届けたりできるサービスです。
男女双方の社会進出が進む現代において、子育てをしている家族は仕事や家事、育児を同時に行わなければならず、子どもの成長記録を保存するのは時間的に難しいのが実情です。「自分が子どものころは写真をアルバムにしてみんなで見たりしていたのに…」と親孝行できない気持ちに悩んでしまう方もいるでしょう。
そんな時、Fammを使えば写真を撮ってスマホで共有するだけで、簡単に家族同士で共有できるうえ、アルバムやカレンダーなど形にして残すこともできるのです。Fammは弊社における最初のサービスですが、現代の子育て事情ともマッチし、多くの方からご好評いただいています。
2つ目は、子育て家族アプリ「Famm」から派生して生まれた「Fammスクール」です。Fammスクールは名前の通り、子育て中のママさんが特に現代でニーズの強いITスキルを学ぶことができる、学校のようなサービスです。
子育て中のママさんは、キャリアアップしたいと思っても「子育てに忙しくてスキルアップを目指す余裕がない」というケースがほとんどでしょう。そこでFammスクールでは、子育て中のママさんがWebデザインや動画制作、グラフィックデザインなどの実用的なスキルを学ぶ環境を提供しています。
通常のスクールと違うところは2点あります。
ひとつ目はスクールを受講中にベビーシッターが子どものお世話をするというシステムが取り入れられている点です。子育て中でも安心してスキルアップに集中することができます。
ふたつ目は、1ヶ月の短期集中型という点です。忙しいママさんでも短期で身につくカリキュラムとなっています。さらに全講義が平日午前中に開講しており、参加しやすい点も特長です。
3つ目は、「Fammスクール」から派生して生まれた「Fammアシスタントオンライン」です。Fammアシスタントは、Fammスクールを卒業したママさんが学んだスキルを活かして、実際に仕事ができるサービスです。外部の企業が弊社にさまざまな業務を外注し、その業務をママさんが行う形にすることで、スキル習得から実務までを一貫して経験できる仕組みを作りました。
このように、現在では子育て家族アプリ「Famm」をはじめ、3つのサービスが柱となり、それぞれが重要な役割を担っています。
弊社における3つの柱を紹介しましたが、今後は4つ目の柱として、リクルーティング支援事業である「FammAIリクルーティング」にも注力していきたいと考えています。
FammAIリクルーティングは、簡単に説明すると採用コンサル×生成AIを活用したRPO(採用代行)サービスです。
生成AIの前にまず前提として、FammAIリクルーティングでは採用戦略の立案から実行まで、採用のあらゆる業務全般を支援することができます。
そのうえで、生成AIを活用して採用代行ができる点を最大の強みとしているサービスです。
具体的には、弊社に所属している採用ディレクターとアシスタントが、生成AIを用いて以下のような採用業務をサポートさせていただくことができます。
● 採用候補者ピックアップ
● スカウト文面作成
● 求人原稿の作成・更新
● 求人票の作成
● 書類選考
● 説明会・面談準備
上記以外にもFammAIリクルーティングではあらゆる採用業務に対応しており、企業のご希望に合わせて、スポットでのご支援も可能です。
また一部繰り返しになりますが、採用支援の開始時には、企業ごとの採用課題に合わせた採用戦略を立案し、具体的な採用スケジュールと支援内容と合わせて、シミュレーションシートを作成します。想定される費用対効果もここでご確認いただけるので、支援内容や支援による効果をよりクリアにした状態で取り組みをスタートすることが可能です。
採用支援が始まったあとは、定例MTGにて進捗や現状数値の分析結果を共有し、PDCAを高速で回すことで、採用課題の迅速な解決を目指します。
初期費用が不要かつ、月額30万円~と低コストで導入いただけるのもこのサービスの強みです。
また、スカウトの返信率が3倍以上、採用単価が約1/3以下など、導入いただいた企業様ですでに高い成果を残すことができています。
費用面、成果面が評価され現時点で6ヵ月以上※の継続率は90%と、実際に多くのクライアント様から好評をいただいております。
まだまだ走り出したばかりのサービスですが、今後も力を入れていきたいと考えています。
現在では、数多くの企業様からご好評をいただいているのですが、FammAIリクルーティングの実現の背景には、弊社ならではの強みや下地があります。
実は、今の採用代行業界において、効率化の手段としてAIテクノロジーを活用している会社はほとんどありません。AIを用いた方が効率が上がることはわかっているにもかかわらずです。
なぜかというと、採用代行業界においては社内に開発チームがないケースが多く、AIを用いたリクルーティングサービスの開発ハードルが非常に高いからです。さらに、Timersは開発に限らず、実際の利用や運用経験も豊富です。AIリクルーティングサービスの開発から運用までを一気通貫で提供する強固な体制が整っています。
一方弊社には、子育て家族アプリ「Famm」を作ったときから、開発チームが社内にいて、生成AIをユーザー体験や業務プロセスに取り入れる観点での検証やR&Dなども行っていました。そのため、FammAIリクルーティングにおいても、自社で開発を進めることができたのです。
また、採用代行サービスには多くのリソースが必要になりますが、弊社は「Fammアシスタント」に登録しているママさんをすでに数千人単位で抱えていました。そして中には採用業務経験者も多いです。他社が同じだけのリソースを確保するにはコストがかかる一方、弊社においてはすでに人材がそろっている状況だったのです。
このように、過去のサービスや事業を行うなかで培った強み・下地があったからこそ、他社には簡単に真似することができないようなサービスを実現できたと考えています。「Famm」「Fammスクール」「Fammアシスタント」のうち、どれか一つでも欠けていたら、FammAIリクルーティングは実現できなかったかもしれません。
弊社の「Famm」「Fammスクール」「Fammアシスタント」「FammAIリクルーティング」は、政府も後押ししているママのキャリアや活躍の推進と、中小企業における深刻な人材不足を解決するためのツールになりえます。
これらの問題に取り組む企業や団体はほかにもありますが、弊社との圧倒的な違いは「ビジネスとして成立させられているどうか」です。
ママのキャリアや人材不足問題など、社会的な問題を解決するための団体のほとんどは、問題解決に向けた取り組みを行っていても、その取り組みが浸透する前に中々スケールせずに悩まれていたり、ビジネスとして成立せず資金が続かなくなってしまうケースが多いです。
一方、弊社においては「Famm」をビジネスとして成立させることに成功しています。だからこそ、サービスを社会に浸透させることも、取り組みを続けることもできると思っています。
もちろん、ビジネスとして成立させる以上、働く人にも一定のスキルが求められます。特に弊社においては、自分の成長を前向きに考え、実行し、能力を上げられる力が必要です。
例えば、企画をする人が自分でLPを作ったり、デザインをしたり、効果計測をしたりと何でもできるようになることが求められるでしょう。そのためには勉強が必要なので、初めのうちはきついかもしれません。ですが、成長できるだけの環境は確実に提供できると思います。
なお、弊社では裁量労働制でフレックスを全面的に導入しています。そのため、働きやすさを求める方には魅力的な部分が多いと思います。
ただし、「働きやすい職場=楽」というわけではありません。各々の責任を全うする前提がある上での働きやすさであり、社員みんながプロフェッショナルであるからこそ実現する空間といえます。
弊社は、自分の力を最大限に出し切ってさらに上を目指したい人や、ビジネスとしてちゃんと成り立つものを世の中に出したい人には、最高の環境を提供できると思います。自分を律して高みを目指したい方と、私は一緒に仕事をしたいですね。