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【日本をリードする経営者・門脇明日香の挑戦】すべての人がAIを楽しく使える世界に

SAMURAI CEO2025

KINDLER株式会社
代表取締役

門脇 明日香

東京大学在学中に開発した触覚センサーで特許を取得。数千万円で売却。SONYを経て、より高みを目指したいとして留学した先のシリコンバレーで先進的なIT企業に衝撃を受ける。様々なハッカソンで優勝を含む20回の受賞を経験後、2017年8月にKINDLER株式会社を設立。AIを活用したサービスの開発を行い、本田圭佑氏などさまざまなところから資金を調達。

やりたいことを諦めてしまう人を“AI”で減らしたい

KINDLER株式会社は2017年に設立した、AIを活用したサービスを提供しているスタートアップです。

現在はAI人材育成、AIステップ、メディア事業の主に3つの柱で展開し、黒字化しています。

AI人材育成サービスは、法人と個人どちらも対象としており、独自のAI講座研修を通してAI活用のスキルを身につけられるというものです。

成果としては、「生成AI研修で会社が変わる」そんな声を、受講企業様からいただいております。IT・人材・製造・金融など、業界を問わず導入企業から、「従来3日かかっていた市場分析レポートが、半日で完成するようになりました」「若手社員が自信を持って提案できるようになり、組織全体の活力が向上しました」「ライバル会社との違いが明確になり、新しい仕事が増えた」など、驚きの成果が報告されて、目に見える変化が生まれています。

私たちは、お客様の課題をじっくり伺い、最適なAI活用法を提案します。無理のない導入ステップと手厚いサポートで、確実な成果へと導きます。今、生成AIは企業の成長に必要不可欠なツールとなりつつあると感じています。

個人向けのAI研修は、転職に有利なスキルを身につけたいという方や副業で収入を得たい方で、「デザインの経験がないから…」「ライティングに自信がなくて…」そんな理由で諦めていた方々を、生成AIで成功に導きます。

ライター、デザイン経験ゼロの方が稼げるデザイナーになったり、AIを活用した動画制作で数ヶ月で月収100万円達成者も出てきています。AI人材の育成だけでなく、その後の就業や案件のサポートもさせていただいております。今までの常識が変わる時代で、AIスキルがあなたの武器になります。転職に活かしたい方、副業収入を目指す方、仕事の幅を広げたい方、すべての方の夢の実現を、私たちが全力でサポートします。

今後注力していく「AIステップ」は、美容・健康サロンがメインターゲットのサービスです。美容・健康サロン市場は、成長市場ですがアナログで、DX化による業務効率化や経営支援のニーズが高まっています。

AIステップの特長は、AIを活用することでパーソナライズされた接客サービスを提案し、顧客満足度とLTV(顧客生涯価値)を向上させ、持続的な成長を実現します。

さらには、企業のマニュアルや文化を学習した生成AI技術を活用して、自動の接客、顧客分析、マニュアル作成を実現して、スタッフ教育や採用の効率化を行い、継続可能な働きやすい環境を実現します。

また、スタンダードプランから使えるのですが、AI技術を使ったフェイススキャン診断®︎によって5秒で顧客の電子カルテを作成できるという機能も人気です。

累計約160万回の診断データをベースにしているため、経験の浅いスタッフでも教育の手間なくベテランレベルの提案ができるようになります。toCに展開していた、基本的な4タイプ顔診断アプリから、toB向けの「AIステップ」では、11項目の詳細分析や特許申請中の技術まで、診断精度が飛躍的に向上しました。

他社は顔をスキャンする際に大規模な装置を使うことが一般的ですが、AIステップは一般的なWEBカメラで行うことができるので、低コストの導入を可能にしています。

IT導入補助金の認定企業なので、導入の際には政府からの補助金を受けられ、中小規模の企業や店舗でもハードル低く導入できるのもメリットです。

衝撃を受けたシリコンバレーでの経験

私は東京大学在学中から研究者としてさまざまな成果を上げることができていましたが、新卒で入社したSONYを退社し、心機一転してより高みを目指したいという想いでシリコンバレーに留学しました。

シリコンバレーで特に刺激を受けたのが、AirbnbとUberです。「他人の所有物を知らない人同士がシェアする」という世界観をつくり上げたことに衝撃を受けました。

そして、同じように自分が研究してきたAIを活用することでこれまでの常識を覆し、さらに世界をよりよくする取り組みができるのではないかと考えるようになりました。

KINDLERの立ち上げ当初は受託開発を行っていましたが、会社をより成長させるためには自社サービスが必要だと思い、開発に注力するようになります。

開発には初期費用がかかるので資金調達を行う必要があったのですが、タイミング的にコロナも重なり、始めは難航しました。

ですが本田圭佑さんの出演する投資番組を通して出資を受けたり、サービスに魅力を感じてくれた会社を経営する投資家から調達したりと、次第に資金を集めることができるようになりました。

ただ、資金調達が順調でも開発はまた別の話です。

システムやサービスの立ち上げ時は、ユーザーのヒアリングが重要になってきます。

AIステップ立ち上げ時には100店舗に細かくヒアリングを実施しましたが、顧客ニーズと新しい技術でできることを結びつけるのに苦労しました。

当初は企業の多くが集客やLTVに課題をもっているという仮説を立てていましたが、実際に多かったのは採用や教育について。

想定とは違ったものの、新しい気づきが得られたことで店舗マニュアル作成など人材育成に活用できる機能を取り入れることができたので、やってよかったと思っています。

まずは美容・健康業界のグローバルスタンダードに

ミッションにも掲げていますが、今までAIは難しいものだと思ってきた人にも“AIは楽しい”と思ってもらえるようにしたいという想いが根幹にあります。

今まで思うように絵が描けなかったり漫画が描けなかったりした人でも、AIを活用すれば楽しみながらできる。

同じように、これまで人が行っていた雑務をAIに任せ、本来人が得意とする作業や人とのコミュニケーションに集中できるようにすることで、企業が提供するサービスの価値が高まるようにもしていきたいと考えています。

これを実現するには、日ごと進化するテクノロジーを逐一サービスに落とし込み、チーム全体も進化できる場をつくることが重要です。

また、新しいことへのチャレンジを続けたいとも思っていて、お客様への提案についてもより精度高く、常に刷新させるように心がけています。

こうしたマインドのもと、現在は黒字化して基盤ができあがってきており、この勢いでAIステップの拡販を進めていく予定です。

まずは親和性やパフォーマンスの高い美容や健康のサービスを提供する企業様を中心に展開し、グローバルに使用されるサービスにすることを目指していきます。これまで導入実績のある美容院やサロンだけでなく、ドラッグストアやオンライン診療などでも需要があると見込んでいます。

それぞれの顧客にパーソナライズされた提案をAIステップで行うことで、企業にとっても顧客にとってもよりよい世界を築いていきたいです。

AIでワクワクする世界を一緒につくっていきたい

KINDLERという社名は、「輝かせる」「火を灯す」という意味の「KINDLE」に”er”をつけた造語です。「KINDLE」はラテン語の「candre(白熱する)」に由来しています。

メンバー一人ひとりの「やりたいこと」が光を発し、その情熱が周りを巻き込みながら、新しい発見や深い経験を生み出す場を提供することを目指しています。

今いるメンバーもAIを楽しんで活用していて、新しいことやイノベーティブなことへのチャレンジが好きな人ばかりです。それぞれが得意分野をもっていて、みんな真剣に、でも遊び心ももちながら取り組む社風があります。

AIという技術を通じて、ただ成長するだけでなく、挑戦そのものを楽しむことを大事にしている文化ですね。

今後は海外メンバーも加わり、多様な文化や価値観を取り入れた事業展開を予定しています。新しい価値観や技術を取り入れながら、壁にぶつかったときには解決案を出し合って高め合う、そんなメンバーを募集しています。

少数精鋭の規模感ですので、自ら前のめりに取り組もうとする姿勢は必要です。

その分、裁量大きく幅広い業務に携わることもできます。

もちろん、メンバー向けのAIスキル研修も充実していて、よりスキルアップできる体制も整っています。

ただとにかく今は、AIを活用していろいろな「できなかったこと」ができるようになる時代です。

AI活用で一度挫折してしまった人でも、KINDLERにジョインすればワクワクしながら最新のAI活用を追い求めることができるようになるはずです。