グローバルパートナーズ株式会社
代表取締役社長
日本企業と若者の成長支援に情熱を燃やす53歳。株式会社光通信で常務として1万人の法人営業組織を統括し、累計1兆円の売上を創出。営業戦略の設計、トップセールスの育成、成果を生む営業組織の構築に従事。その後、上場企業数社の代表を務め、アリババマーケティング株式会社を設立。現在はドバイとセブに現地法人を持ち、デジタルマーケティングと海外進出支援で企業の成長を加速させる。日本のGDP向上を目指し、日本の生産性向上と営業力強化を推進。最近は「ゾス山本」として取材依頼が多数寄せられ、メディア露出が増えている。
序章:変わらない日本にモヤモヤしている君へ
「本当にこのままでいいのか?」
日本社会に対して、どこかモヤモヤを抱いている若者は少なくないはずだ。学歴社会、年功序列、安定第一の就職。気づけば「みんながそうしてるから」という空気に流されている。でも、果たしてそれが本当に自分の人生を豊かにする選択だろうか?
かつて1万人の法人営業組織を統括し、累計1兆円の売上を創出した男・山本康二は、こう断言する。
「今の日本の常識を、ぶっ壊す。」
なぜ、日本だけが成長していないのか?
1990年代、日本は世界の経済大国だった。
しかし、今やその面影はない。
以下の図を見てほしい。
日本はわずかな伸びにとどまり、他国は数倍の成長を遂げている。
これは単なる数字の話ではない。「挑戦するマインドの欠如」が招いた結果なのだ。
1970~1990年代の日本には、「ビジネスで世界を獲る」という熱い思いがあった。企業も個人も、世界を相手に勝負していた。
しかし2000年代以降、日本では“ホワイト化”や“ゆとり教育”が進み、「失敗しないこと」が重視されるようになった。結果、若者の挑戦心が失われた。
世界は今、人口増加の超成長期。この機を逃すな。
30年負け続けたこの国で、今こそ本気で世界で戦える企業が日本には必要だ。
日本における常識が日本や日本の若者の成長を妨げている。
就活を例に挙げると、日本ではほとんどの学生が大学卒業に合わせて一斉に就活を行い、30年間日本の経済を牽引してきた大企業へ入社しようとするのが常識だ。
長年停滞し、世界の企業に負けているにもかかわらず、未だに「大企業に入るのがすごい」という常識や考え方が抜けていないのだ。
しかも入社後は、大学時代に学んだことを活かすことなく、先輩が築いた道に沿って行動すること、それが「成果」だと言われる。優秀な学生はたくさんいるはずなのに、この「歪な常識」にとらわれているせいで、まったく成長につながっていないのだ。
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▲YouTubeで大手企業の採用について話したので、興味があれば一度見てほしい。
このように、今現在の常識にとらわれている限り、日本が成長に向かうことはないと断言できる。なので、特に優秀な学生には今の日本の常識に懐疑的になってほしいし、今の現状に対する危機感を共有していきたいと思う。
私は、本当の意味で優秀な人材というのは「世の中の流れに従わない人」だと考えている。
実際、坂本龍馬やガリレオ、聖徳太子などの歴史上の偉人と呼ばれる人は、その時代の常識のなかから将来の非常識を見つけ出し、生涯をかけて是正してきた人たちだ。
今はSNSやネットを通じていろいろな情報に触れられる時代だが、「みんながこうだから」「あの人がこう言っていたから」ではなく、自分で考えて常識にとらわれずに挑戦できることが何より重要だ。
そもそも、誰しも最初は「常識」というものを知らない状態で生まれている。なので、「世の中の流れに従わない」というのはそこまで難しいことではない。子どものころは、自分が興味を持ったことなら、人がやらないことでも何の疑問もなく挑戦できたはずだ。
ただ、社会に出ていろいろな常識を知ると、それに抑圧されて「やってはいけないことだから」「普通とは違うことだから」といったように、挑戦できない環境に飲まれていく。そんな人がほとんどではないだろうか。
実際、この記事を読んで、多くの人は「そんなことを言われても難しい」と、アクションを起こさずに終わると思う。ただ、そこが運命の分かれ道なのだ。
今の若者が「常識」に疑問を持ち、これまでの当たり前をひっくり返すような挑戦をしていけるかどうかが、日本の将来を決めると本気で思っている。
だからこそ、もしこの記事を見て少しでも今の常識に違和感を持つ人がいてくれたら、自らアクションを取ってくれたらうれしい。
「ゾス」はコミットメントするという意思表示やポジティブさを表す挨拶。常識を取っ払うスイッチ。本音が言える、自分で考え思考し、自分で答えに行き着くということ。我々は「ゾス」という言葉をよく使う。
最近ではいろんな企業やSNSで使われており、シチュエーションや使う人によって意味が様々になっているかもしれないが、私にとって「ゾス」は、コミットメントするという意思表示やポジティブさを表す挨拶であり、本音が言える、自分で考え思考し、自分で答えに行き着くための常識を取っ払うスイッチだ。
先ほどもお伝えした通り、今を生きている人たちは多くの常識に囲まれている。そして、その常識は子どものころからいろいろな社会を経験して得たものであり、簡単に取っ払うことはできない。しかし同時に、常識にとらわれていては今の日本の負の状況から抜け出すこともできない。
だから「ゾス」というスイッチを使って、意識的に常識をゼロの状態に戻す。子どもの頃の感覚に戻って、いろいろなことに挑戦したり、負けて悔しいという気持ちを感じたりすることで、少しずつ常識を取っ払うことができると考えている。
私自身、光通信時代には、いくら営業をしても大手の会社に勝てない現実から、悔しさで歯を食いしばりすぎて奥歯がかけてしまった経験がある。それくらいの気持ちがあったからこそ、業界大手の企業に勝つことができたし、今の自分があると思っている。
「ゾス」という言葉を使うかどうかは別だが、それくらいの気持ちをもって取り組むことが重要なのだ。
私は、今の日本に自分と同じ考えや気持ちの人があと1万人いたら、日本を変えることができると思っている。
常識を疑い、挑戦を恐れず、世界を目指そう。
その最初の一歩は、「自分を信じて、動くこと」だ。
多くの人は、常識にとらわれ本質が見極められていない。
データを見れば日本は諸外国に負けているのに、現状を変えようと動いている大人が少ない。気持ち悪さに気づいても、見て見ぬふりをしながら本音が言えない人がほとんどだ。
普段は自責思考で仕事をしろという社長陣の多くも、国のことになると自責で考えない。
だから私は、日本を変えるために、有望なベンチャー企業や若者を支援したり、サムライCEOやSNSでの発信を通じて、“現状を変えたい”という思いを持つ人を増やそうとしている。
ただ、いくら私が情報を発信しても、ほとんどの人は「何か言ってるやつがいるな」くらいで終わる。この記事を読んで、99人がスルーしてもいい。
それでも、100人に1人が本気で動いてくれれば、それでいいのだ。
何か感じたものがある人は、その気持ちを大切にしてほしい。そして、何かしらアクションを起こしてくれたらさらにうれしく思う。
今の常識に疑問を持ち、新しいことに挑戦していける、そんな人が増えれば日本はきっと変わっていける。そしてそれが、新しいスタンダードになる。少しでも共感してくれる若者がいたら、弊社にもぜひ話を聞きにきてみてほしい。