SAMURAI CEO 100
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【日本をリードする経営者・山口竜生の挑戦】ビジネスを成功に導く「Web×動画」 マーケティング力をカタチに

山口社長 (1)

株式会社little amulet 代表取締役
山口 竜生

1989年、和歌山県出身。天理大学を卒業後、2012年に神奈川県警察に入庁。地域警察官、機動隊員を4年間ずつ務めた。難関の巡査部長昇任試験に一発合格して幹部候補となったが、2019年に退職。Webコンサルティング会社の株式会社ガーディアンに入社し、マーケティングと営業に携わる。2022年に株式会社little amuletを設立し、代表取締役社長に就任。自ら出演するYouTubeチャンネル「おまわり社長‼」を運営している。

警察の機動隊員からIT業界に転職

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小学3年で柔道を始め、大学まで柔道漬けの毎日でした。小中学生のときには和歌山県大会で優勝し、奈良県にある高校柔道の名門、天理高校に進学。全国大会にも出場し、当時の夢は全国制覇とオリンピック出場でした。もちろん大学でも柔道に打ち込み、自分なりに達成感を得ることができました。

その後警察官になったのは、「人の役に立つ仕事に就きたい」と考えていたからです。オリンピックには手が届きませんでしたが、柔道で体を鍛えていたことで小さいころから温めていた「警察官になりたい」という夢は叶えることができました。「県民の安全と安心を守る」という仕事はやりがいが大きく、昇進も順調に重ねました。

一方、30歳の節目を前にして心の中に芽生えたのが「警察官しか知らずに人生が終わるのはもったいない」という気持ちでした。決して警察官の仕事が嫌になったというわけではありません。警察官になる夢が叶った今、新たな夢に向かって走りたいと考えるようになったのです。そんな思いが強まり、29歳11カ月のときに辞表を提出しました。

そして株式会社ガーディアンに入社しましたが、その理由は社長の秘書が知人だったからです。ITの知識どころか、パソコンすらまともに触ったこともありませんでしたが、どんな仕事も最初は何も分からないものでしょう。だから「実際に始めてみれば自分がやるべきことが見えてくるはず。あとはコツコツと努力して結果を出せばいい」と考えていました。

ガーディアンでは、マーケティングと営業の仕事を経験しました。安定的に契約を取れるようになるまでは半年ほどかかったものの、その後は順調に成果を上げて営業課長に抜擢されました。業界について右も左も分からなかった自分が成長できたのは、会社と仲間のサポートがあったからこそと今も感謝しています。

一方、Webコンサルティングのスキルが高まるにつれ、「自分で起業してもやっていけるのではないか?」と思うようになりました。そこで、中小企業の販売促進などに活用するWebと動画の制作を志し、2022年8月に株式会社little amuletを立ち上げました。

強みは「お客様のお客様」を意識したマーケティング

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起業後は「絶対に失敗しない」と決めて経営者としての勉強を重ね、売上高は起業から半年で3000万円を突破。現在のクライアント様は200社を超えています。Webと動画の制作会社は全国に数え切れないほど存在します。競争がし烈な業界で会社が順調に発展できているのは、前職で身につけたマーケティングのノウハウを活かせているからだと思います。

当然ですが、Webも動画も視聴するのは「お客様のお客様」です。我々は「お客様のお客様」はどんな方々で、何を求め、自分にとってどんな未来を実現したいと考えているのかを意識することを大切にしています。さらに、どんなWebや動画を見ることでどんな気持ちになり、どんな行動を取るのかということまで考えてコンテンツを制作しています。

つまり、単なるインパクト狙いではなく、マーケティングの要素を最大限に反映させたコンテンツを形にできることがlittle amuletの強みなのです。我々にとっての「社長」は、お客様です。社長が求めていることは何かを軸とし、喜んでいただけるサービスを提供したいと考えています。その一環として、社長同士が絆をつくって新たなビジネスを生み出すきっかけにもなるイベントなどの企画にも力を入れていきます。

会社の経営を通しては、この世の中に「人」という財産を残していきたいと考えています。入社してくださった方を正しく教育することによって成長した方が仕事に励み、自分の人生を豊かにしていくという流れをつくり出したいですね。

そのためには、会社を大きくしなければなりません。だから、将来は上場したいと考えています。ホールディングスの立ち上げにも挑戦してみたいですね。上場には遠回りかもしれませんが、そのような経験をしておくことで後に続く起業家の相談に乗ることもできると思います。

自分次第でどこまでも羽ばたける会社

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社員には、会社に捉われてほしくないと考えています。自らの人生、やりがいを会社に乗っ取られてしまうのではなく、自分でライフマネジメント、タイムマネジメントができるようになってほしいのです。私が「警察官だけで終わるのはもったいない」と考えたように、会社は人生のツールの1つでしかありません。

little amuletは、自分次第でどこまでも羽ばたける会社です。仕事に関しては自分で目標を掲げ、チャレンジすべきことをどんどん見つけ出していってほしいですね。最後までやり遂げる力はもちろん必要ですが、自分のやりたいことが押さえ込まれてしまうようなことはありません。

これから就職活動を始める、あるいは就職活動中の学生には、自分のことをよく知ることが大切だと伝えたいです。自分はどういう人間で、何を求めているのかということを突き詰めてほしいと思います。自分のどんな強みを活かし、どんな仕事をしたいかということをしっかりと分析し、それを基準に就職先を選ぶのがベストではないでしょうか。

自分が楽しく続けられる仕事でなければ、いずれ苦しくなってしまうかもしれません。自分の強みというのは取り組んでいて苦ではないこと、興味があること、得意とすることなどさまざまですが、どうしても分からなければ誰かに客観的な意見を聞いてみてもいいと思います。

自分自身は就職、転職、起業の経験を重ねましたが、これらを成功させるためには「なぜ、そうしたいのか?」を明確化することが必要だとつくづく感じます。「自分のこんなスキルをこんな仕事で伸ばしたい」「こんな職場が自分に合う」といったことを言語化するわけです。就職、転職、起業の原動力となるのは「そうしたい」というマインドですが、「なぜ?」という問いの答えをしっかり自覚することが欠かせないと思います。

お客様が安心できる「小さなお守り」になりたい

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little amuletは「小さなお守り」という意味です。私自身も警察官として、神奈川県民の安全と安心を守る仕事をしてきました。だから、社名にも「我々の商品・サービスを利用してくださるお客様をしっかり守っていきたい」という思いを込めました。

また、お客様に「あの会社と関わっていれば大丈夫。安心できる」と思っていただけるようになりたいという願いもあります。決して大げさではなく、常にポケットの中にあるような小さなお守りのような存在になりたいのです。我々は、そんな思いに共感してくれる人と一緒に働きたいと考えています。

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